これまではホラーやスプラッター映画を紹介することが多かったので、今回は明るい映画の紹介です。
あらすじ
娘のアンナは思春期真っ盛りで家族を邪険にしつつ過ごしており、それをお堅い母のテスからとがめられながら過ごしていました。テスは三年前に夫を亡くしましたが、新しいパートナーのライアンと出会い、明後日に結婚式を挙げる予定でした。しかしその結婚式の前夜祭とアンナのバンドのオーディションが被ってしまいました。家族と中華料理屋に行った際、そのことをテスに話すアンナですが、口論になってしまいます。それを見かねた女店主が、二人にあるクッキーを渡します。「フォーチュン・クッキー」を食べた二人には不思議なことが起こり、気が付けば二人の体が入れ替わっている、というお話です。
登場人物

娘のアンナは15歳、友人とバンドを組んでいて今回オーディションのチャンスが巡ってきます。
小言を言う母や幼い弟をうっとおしく思っており、同じ学校に通うジェイクという少年には好意があります。
母のテスは精神科医で、三年前に夫を失っています。テスはお堅い性格なので、チャラチャラした娘の言動に日々小言が絶えず、自分の身なりはキッチリとしています。
ネタバレあらすじ
朝起きて入れ替わっていることに驚愕する二人、取り敢えずアンナ(中身テス)は学校へ、テス(中身アンナ)は病院へ行きます。お互い中身が違うため、アンナは普段と違い髪をキッチリ整え学校へ、テスは道中でヘアカット、衣装を購入しファンキーにイメチェンして病院へ行きます。
お互いに学校生活と病院勤務をなんとかこなし、元に戻るべく中華屋へ行くも「おみくじに書いてある通りにしないと戻れない」と言われます。おみくじによれば「無償の愛でもとに戻る」とありましたが、険悪な状態の二人は絶望します。
テス(中身アンナ)は午後は弟の保護者面談へ。そこで姉である自分を尊敬しているという作文を見て感動します。アンナ(中身テス)は学校でトラブルに見舞われながらもジェイクと共に乗り越えます。が、アンナ(中身テス)とは話も合わず冷たくあしらわれ、悪友のせいで試験中に退室させられるトラブルに見舞われた際はその悪友の答案を消しゴムで消すという場面を見られたため、ジェイクはアンナへの気持ちが冷え切っていました。
アンナ(中身テス)に失望する一方で、テス(中身アンナ)とはばったりカフェで出くわしてからというもの、ロックの話で盛り上がり、二人で歌ったりバイクに乗ったりして距離が縮まります。しかし「明日には結婚する」と聞いたジェイクはショックを受け、その日の夜に家の外でテス(中身アンナ)へラブソングを歌いアプローチをします。そのせいでテス(中身アンナ)はパートナーとなるライアンに咎められてしまいます。
アンナはジェイクにすっかり嫌われた母を、テスは好き放題して自分の築いたイメージや信用を落とした娘をそれぞれ責めます。なんとか結婚式までに元に戻りたい二人でしたが、結局戻れずに結婚式の日を迎えてしまいます。
結婚式当日、アンナのバンド仲間がアンナ(中身テス)をオーディションへと連れ去ろうとします。断ろうとするアンナ(中身テス)ですが、パートナーのライアンはアンナのオーディションへ理解を示しアンナとテスを送り出します。
しかし中身はテスなので当然楽器など弾けずピンチを迎えるアンナ(中身テス)。しかしテス(中身アンナ)が裏でコッソリ演奏することでなんとかピンチを切り抜けます。アンナ(中身テス)も盛り上がり、会場も大盛況、バンドは見事に予選突破します。
ライブが終わり、家族がディナーの席に着いた時、二人はそれぞれお互いのことを見直し尊重しているというやり取りを交わします。そしてテス(中身アンナ)は、ライアンを歓迎し素晴らしい家族だと伝えました。すると再び不思議なことが起こり、二人の体は元に戻ったのでした。
ネタバレ感想
思春期の娘と母、お互いの苦労を入れ替わることで知る・・・という感じですね。
しかし母のテスの方は身なりを小奇麗にまとめただけなのに対して、娘のアンナの方は母の見た目をめっちゃ自分好みに変えちゃってて、もう後には戻れんぞって感じ。切られた髪は元には戻らないので仕方ないといえばそうですが、それでいいんだ?と思いました。
そしてお互いが男関係を悪化させているのがなんとも言えませんね。
母はパートナーから「結婚前の最後の遊び」を疑われ、娘は好きな男の子からめっちゃ嫌われるという・・・。ライアンの方はディナーできちんと話合えたからわかるのですが、結婚前夜にジェイクが押し掛けた時、アンナ(中身テス)が「母の事は忘れなさい」といって無理やりキスしてそれでOKみたいになったのはどうなんでしょうね。若い子なんてそんなもんか?って感じですが倫理観軽すぎて「それでいいの?」って思っちゃいますね。そしてラストにケンカしてる弟とおじいちゃんにまた女店主がフォーチュン・クッキーを差し出そうとするのを別の店員が必死に止めるのがまた面白いところ。
お互い好き放題しているシーンは面白く、思春期の娘やそれを持つ母の悩みをコミカルに描いたいい映画だったと思います。もう大分昔の映画ですが、よかったら見てみて下さい!