前回はSAWの感想を書きました。
今回は同じくホラースリラー作品である「ハイテンション」の感想です。

スプラッターといえばアメリカというイメージですが、こちらはフランス産のホラー映画。
仲良しの女子大生二人が、田舎にある友人の実家で凄惨な殺人事件に遭遇。
凶悪な殺人鬼に連れ去られた友人「アレックス」を助けるべく、女子大生「マリー」が殺人鬼を相手に立ち回る、という内容です。

主な登場人物はこの三人
◆あらすじ(ネタバレあり)
マリーとアレックスは同じ大学の友人で、二人でアレックスの田舎の家に遊びに行きました。
その日の夜、部屋に一人でいる時に外の異変に気付きます。アレックスの家族は惨殺され、アレックスはトラックの荷台に監禁されてしまいました。
連れ去られたアレックスを追うマリー。止まったガソリンスタンドで見つかりそうになり、肝を冷やしながらも追跡をかわします。そしてなんとか警察に通報。
スタンドで銃と車を入手し再び殺人鬼を追跡しますが、追跡に気付いていた殺人鬼に逆に追い詰められてしまいます。しかしマリーは機転を利かせた作戦で殺人鬼を倒します。
殺人鬼を倒したマリーはアレックスを救助することに成功、しかしアレックスはマリーに対し驚きの言葉をかけます。
ここからは大きなネタバレになります。
マリーがアレックスを救助した頃、警察がガソリンスタンドで防犯カメラを調べます。
そこに映されていたのは、店員を殺す殺人鬼の男・・・ではなくマリーの姿でした。
アレックスの家族を惨殺したのも、アレックスを拉致したのも全部マリーの仕業だったわけです。
アレックスの言葉をきっかけにマリーの中の殺人鬼が再び目覚めます。
チェンソーを持って追ってくるマリー。現実と妄想が入り交じり、殺人鬼とマリーが交互に顔を出します。命乞いをするアレックスですが、隙を見てマリーを包丁で刺します。
その後マリーは閉鎖病棟のような場所で拘束され物語は終わりです。
◆感想
人気のない田舎に行くという時点でもうホラーのお決まりみたいなものなので嫌な予感しかしないものですが、トウモロコシ畑で不穏な感じで畑に降りたらアレックスに車で置き去りにされてマリーが慌てて追いかけるシーンはちょっと笑えました。
そしてこの映画レズ要素のある映画でしたね。
どうもマリーはアレックスに思いを寄せているような描写がちょいちょいありました。だから家族を殺したのか?と思うとなんとも恐ろしいです。
最後に閉鎖病棟で隔離されているマリーをアレックスが見に来るシーンがありますが、マリーの部屋からは外の様子がわからないようにしてあるにもかかわらず、アレックスが来たことを察して手を伸ばしてくる最後のシーンはゾワっとしました。
単純なホラーとしてだけでなく、ネタが分かってからもう一度見返しても面白い映画だと思いました。